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先行オープンしたカフェが大人気。 畑と野菜がますます身近に!

「有機農業の発展と農業課題の解決」を掲げて、22年5月に設立された「C-farm(シーファーム)」。その看板的な場としてまず立ち上がったのが、めっちゃヌケのいいカフェ&レストラン! で、もちろん、早くも界隈の人気スポットに。

周囲を畑に囲まれた、かつて車の部品工場だったという建物。有機農=古民家というイメージから脱するためにも、あえてこうした建物を選んだのだという。フレッシュ~。

中のテーブルや椅子は、外観から一転して、手づくりの温かみのある雰囲気。西区押部谷で拠点「HATA+BE+(はたび~」を構える、大工のまっさんにつくってもらったもの。

店内には仕切られた個室がふたつ。あえての簡素な内装がクールに見える。

昼は、有機野菜をふんだんに使った月替りのプレートランチ(1,780円)にベーグルバーガー、季節野菜のあいがけスパイスカレーも。いずれも地元の野菜をふんだんに使っている。が、人気がすぎて、スタッフ4人でもてんてこ舞いということで、この日は閉店間際に訪問することに。

ちょうど、いちごフェア中だったので、いちごのミルフィール820円をいただく。ミルフィーユだけでなく、惜しみないいちごとラズベリーソースのトッピングがうれしい。

メニューで使っている野菜などもあわせて、その多くをC-farm代表のクリスさんが毎日、車で受け取りにまわっているのだそう。
「特に大事にしているのは、始めたばかり農家さんのものは積極的に使っていこうってこと。もしも余ってしまったりとかで困ってるなら、うちで使いますよ、と言ってます」。

四国の独立リーグで選手として活躍していた野球人生から一転、2020年から神戸市の「神戸農村スタートアップ」プログラムに参加して、この道へ。…なんてクリスさんの人生は「フィール神戸」の記事でも熱く語られている。(→https://www.feel-kobe.jp/column/c_farm_cafe/

デザートは、ケーキ店「1004」とコラボして、サツマイモのモンブランや、サツマイモのチーズケーキを限定販売したことも。「今後も旬な野菜を使ったモンブランに挑戦したいねって1004さんと相談中です。とにかく野菜を食べに来てほしいから」。

ちなみに、珈琲は、「FIST BUMP COFFEE ROASTERY」によるオリジナルのブレンド、ベーグルのパンはベーカリー「ダンナパン」に特注したもの、といずれも西区の店とタッグを組んでいる。

「元気のある、いいお店がすごく近所に多いから」とクリスさん。界隈のグループホームに日々のお弁当を届ける依頼も舞い込んだそうで、早くもこの街の野菜を中心とした食のベースキャンプのような役割を果たし始めている。

この日は地元産いちごの販売も。地元で長く生産を続ける西岡さんの紅ほっぺと、まだ若手のみどり舎による章姫。

「もっと店内の緑も増やしたいし、店の前には芝生を張ってテラスをつくりたくて」。やりたいことが山ほどあるクリスさん、けど、まずは一歩ずつ。

もっかの課題は駐車場。想定していた場所が使えず、店の前を駐車場にしているが、押し寄せる多くの来店者には対応できない大きさ。けど、解決のいとぐちは見えている模様。

「この先は店はできるだけスタッフにまかせていきたくて。僕が自分の畑で獲れたジャガイモとかをケースいっぱいに抱えて、お客さんがいっぱいの店に持ってきて、それをすぐスタッフが調理する…そんなのが理想です。やっぱり自分は早く畑に行きたいよ(笑)」。

 

C-farm Cafe
●西区平野町印路26-1
営業時間:11~17時 月曜休
https://c-farm.jp/
https://www.instagram.com/cfarm.jp/

 

<C-farm Cafeまでの道のり>

文:竹内厚

写真:岩本順平