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肥料のことアレコレ

ベランダ園芸に肥料は必須!? 本企画のためにチンゲン菜の種を購入した「アグロガーデン 神戸駒ヶ林店」の園芸担当・泉谷さんに聞いた、今回はちょっと真面目に肥料の話です。

 

◎そもそも肥料って必要ですか?

「自然の環境では誰かが水をくれるわけではないし、もちろん、肥料なんてものもありませんよね。なんだけど、園芸用植物は人間の都合でその場所…プランターや庭といった限られた土壌に植えられたわけですから、ある程度は肥料で補ってあげないとうまく育たないことは多いかなと思います」

 

◎肥料の種類が多すぎて…

「肥料の基本成分というのは、チッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)という3要素で構成されていて、販売されている肥料には、その含有比率が必ず記されています。「8-8-8」のような、3つのバランスがとれた肥料が一般的ですが、5-10-5、10-8-4など、店にはいろんな比率の肥料が並んでいます。
では、どう選ぶか。簡単にいえば、チッ素は葉に、リン酸は実や花に、カリは根に効きます。チンゲン菜だと葉を食べますよね。なので、チッ素の割合に気を配るといいでしょう

 

◎肥料っていつあげればいい?

「種をまく前の用土に「8-8-8」のようなバランス型の肥料をあげておけば、その最初の量にもよりますが、種をまいて1ヶ月後くらいに、また肥料を補ってあげるくらいでいいと思います。それぞれ元肥、追肥といいます。
肥料の考え方として、成分ともうひとつ、緩効性と速効性という違いがあります。液体肥料(液肥)は速効性ですけど、水やりのたびに流れていくので効きは短い。緩効性のものはゆっくり溶け出して、じっくり効きます。油かすや骨粉といった有機の肥料は、微生物に分解されて初めて効果がありますから、緩効性の化学肥料よりもさらに効きは遅く、効果は長持ちします。なので追肥のタイミングでしたら、速効性のある肥料を与えるのが一般的になります」

 

今回の先生の話を聞いて、肥料に関する話は、正解/不正解というよりも園芸のテクニックの領域になるんだなと感じました。それぞれ環境や状況の異なるベランダ園芸に対して肥料をうまく使うためには、最低限の知識を持った上で、経験を重ねていく必要がありそうです。