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上野丘さつき会 / 樫原茂憲さん

樫原茂憲の<12月某日の日記>

8時過ぎ、軽トラサンバーで地域の田畑をキョロキョロ観察。上野丘さつき会上野丘更生寮に出勤。朝の挨拶と点呼。集まっている利用者の方の健康チェック(表情なども)。畑があちこちにあるのでしっかり点呼して居場所確認をする。

9時頃にビニールハウス到着。法レン草を利用者の方と共に収穫する。適宜水分補給や休憩。悩み相談にも乗る(傾聴タイム)。収穫を進めながら袋詰めを同時進行。

お昼に上野丘さつき会に戻り、利用者の方と昼食を食べる。昼寝されている方、談笑している方、午後からの農作業の準備をしながら様子観察をする。

13時頃から午前と同様の作業を引き続き行う。間で適宜休憩。16時頃に作業が終了、1日で200袋ほど収穫。袋詰めして持ち帰る。野菜は保冷庫に入れておく。終会と点呼でおつかれさまでした。その後、利用者の方の入浴介助。明日の準備をしながら記録を入力。

17時半頃に退勤する。実家の畑の様子を見に行ったりしながら帰路に。

※トップ写真・後列右側が樫原さん

樫原茂憲さんに5つの質問

ー Q1:農家歴
小4でコンバインの操作を父に教えてもらい初体験。実家近くの福祉施設にボランティア活動で関わり、その後、正規職員に。2008年より障がいのある人と農業をミックスさせた形でさまざまな作物を生産する。2013年、地元に貢献したい思いから上野丘さつき会で本格的に農業に携わる。

ー Q2:栽培作物
上野丘さつき会では、利用者の方と一緒に、米を3品種、ハウスの軟弱野菜を中心に50種ほど。小松菜やホウレン草は、種まきから収穫までのサイクルが30~40日で回転(輪作)するので、利用者の方も1年に何度も実習できる。施設では、1日30キロほどの米を消費するが、完全自給ができている。

ー Q3:好きな野菜の好きな食べ方
寒暖差が大きいこの地域ならではのちぢみホウレン草。甘みがあって美味しい。バターソテーがオススメかな。

ー Q4:気になる農機具
移植機。収穫の手(マンパワー)はたくさんあるので、植える効率がアップすれば、さらに収量を高めるチャレンジができると考えている。

ー Q5:尊敬している農家さん
元理事長の井上勝彦さん。「作物は、売る心配より作る心配をしておきなさい」と教わった。植物や作物は、時期に応じて適切に世話する(管理作業、水やり、追肥、消毒など)必要があり、それを近くで見て観察することが、障がいのある方への支援方法にも応用できる視点だと思う。

※おまけ――上野丘さつき会について
農福連携に50年以上取り組まれている団体です。施設にいるだけではなく、外に出て、障がいのある人ができることは何かを考え、実践を繰り返してこられました。地元の農家さんが指導員となることで、地域と連携しながら農と福祉の可能性を広げられています。