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ロードサイドの自然派カレー店がさらなる進化を遂げています!

明石市にも隣接した西区岩岡町でおよそ20年。畑に面したロードサイドの自然派カレー店として確実にファンを増やしてきた「あじーる」に新展開が!
その話をお届けする前に、まずは「あじーる」のご紹介を。
キャベツ畑に囲まれた立地ながら、道路に面してアクセスがいい。平日遅がけの昼食時間帯ながら店の前にはかなりの数の車が駐車していた。
店内の一角にあるカウンターは足もとまでガラス張りに。店内からカレーを食べながら臨む畑の景色は、また一味違っている。
周囲のキャベツ畑はちょうど収穫期を迎えていた。
調理場に面したカウンターは栂(ツガ)の一枚板。天井にも栂の梁が渡っているなど、全体的に木を基調とした優しい雰囲気。
聞けば、オーナーの赤松成昭さんが40歳をすぎて脱サラして開業するにあたって、いろんな工務店をあたった末に近所の佐野工務店に依頼。梁などにも栂を使った栂普請の内装となったのだそう。
赤松さんは、店からもほど近い農家の跡取りとして生まれた。中学の頃から畑仕事を手伝い、転勤のない地元の金融機関に務めていたが、思い切りよくカレー店を開業。味のベースは気に入っていた西区伊川谷町のカレー店に学び、地元の野菜を使う形でアレンジを加えていったのだそう。
「それまで料理もほとんどやったことなくて。この場所で流行るものかどうか、ためらいもあったのですが…」と言うものの、見事に繁盛店に。
名物の限定野菜カレーはそのときどきの旬野菜を使う。この日はかぼちゃの唐揚げ、ほうれん草、ブロッコリー、トマト。加えてこれに野菜サラダ付き!
さらなる魅力はトッピングの豊富さ。「お客さんの要望を聞いてるうちにどんどん増えて増えて(笑)」。ご飯の量の細やかな調整ぶり(特大・やや大盛り・大盛り・小盛り・小小盛り)にも注目を。
ロースカツにチーズのトッピング。一気にボリュームのあるカレーに変身する。
店内にある家具類の多くはバリ島メイド。
で、冒頭の新展開の話。
22年7月より「あじーる」の運営はあらたな店長に任せて、赤松さんは木・金曜日だけ「グランドあじーる」と同じ場所ながら店名を変えて、これまでと違ったカレーを提供し始めたのだ。
こちらが「グランドあじーる」で提供している極旨牛すじ肉カレー1,100円。器もまったく違っている。コーン、トマト、ベビーリーフ(この日は品切れでほうれん草に)のトッピングはデフォルトで。
「あじーるは自由にトッピングを選ぶのを楽しんでもらってますけど、ご飯とルーだけでおいしいカレーにあらためて挑戦したくなったんです」と赤松さん。
メニューも一新。エビワンタンのトッピングも気になるところ。
あらたに「あじーる」を任されることになった藤本敦司さん。2年ほど前から勤務していたところ、「よく気のつく方で、いい仕事をされるので」と赤松さんからバトンを受け継いだ。
といっても、「あじーる」としての営業はこれまでと特に変わりはない。「今までを引き継ぎながら楽しくやらせてもらってます」と藤本さん。唯一の変化は週末の夜営業を始めたことくらい。
赤松さんと藤本さん、その両輪による「あじーる」&「グランドあじーる」。食べ比べもオススメ。

 

あじーる/グランドあじーる
●西区岩岡町3324-1
営業時間:11~14時半、土日祝のみ17~20時も営業
無休 ※木金はグランドあじーるとして営業
電話:078-967-2230
https://aji-ru.com/

<あじーるまでの道のり>

文:竹内厚

写真:岩本順平