本文までスキップする

まんまるfarm / 河野文孝さん

河野文孝の<ある冬の日の日記>

冬の朝は暗く寒い。もう少し布団にくるまっときたい…。
でもそんなの関係なく今日も猫たちに起こされる。
耳元でニャ~。胸の上でニャ~。
起きるまで続く「腹減った! 飯食わせろ!」コール。

仕方なく起きてご飯の準備をすると、待ちきれんとばかりにがっつきだす。一瞬で食べ終わり、満足げな表情で布団に戻りまた寝る猫たち…。

さぁやるか!
まだ外が薄明るいうちからコーヒーの焙煎を始める。そして試飲。
コーヒーの香り、余韻に浸るまもなく、また猫たちの第2弾「腹減った! 飯食わせろ!」コールが始まる。
なんとか振り切り田んぼへ向かう。

今日は椎茸のホダ木を切り出す。
菌打ちまでにもう少しホダ木を準備しておきたい。

昼までがんばろう!
昼にはまた猫たちのご飯に帰らないと。

さぁ今日も始めようかな。

河野文孝さんに5つの質問

ー Q1:農家歴
2020年1月に就農。それまでは知的障害のある方の作業所で9年ほど働いていた。妻の身体があまり強くなく、食事や生き方を一緒に考えているうちに、野菜を育ててみようということになり、農家になろうと決心した。

ー Q2:栽培作物
私たちは、米や野菜全般、自分たちが食べるものを作り、たくさんの実りがあればそれをおすそ分けするようなイメージで作っているので、少量多品目。農薬も、化成肥料も、動物性の肥料も使っていない。「まんまるCSA」、六甲山の「ムコウガワCSA」といった、地域支援型農業と呼ばれるCSA(Community Supported Agriculture)の活動にも取り組んでいる。

ー Q3:好きな野菜の好きな食べ方
人参を掘り、その場で洗って生でかじる。人参ってこんな香りがするんやぁってことがよく分かる。

ー Q4:気になる農機具
トラクター、モア、竹チッパー…たくさんある。持続可能というのは、自分の身体も含めたものやと思う。バランスを取りながら農業を長く続けていけるような体制を作れたらええなと。

ー Q5:尊敬している農家さん
出会う農家さんすべて。農業は、何をするにも最終決定をするのは自分。自分の人生の舵取りを自分でしているすべての農家さんから学びを得ている。