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漬物たつみ / 藤原辰彦さん

藤原辰彦の<ある冬の日の日記>

冬野菜の時期は、漬物屋にとって1年で一番忙しい時期である。大根、白菜、かぶらなど漬物に適した野菜が豊富にあるからだ。
まず、早朝に配達に行くまでに帰ってから作業をするための下準備や仕込みをしておく。
朝、9時か10時ぐらいまでに配達を済ませ、さー漬物の漬込みや。大根の皮を剥いて切り、かぶらなどはカンナで薄くスライスしたりして漬け込みます。袋詰めなども行い、すぐに昼になっちゃいます。
午後も漬物の作業があればして、その後、畑で大根やかぶらの収穫や除草などもろもろ、お日さんが隠れるまでしてます。
アッと言う間に1日が終わてしまいますが、できた野菜をできるだけ使いたいと思いながらやっております。

藤原辰彦さんに5つの質問

ー Q1:農家歴
もともと実家が京都の漬物屋。妻の実家がこの場所で農地を持っていたことから、20年ほど前に農業と漬物屋を始めた。実家でも小さい頃からトラクターに乗ったりしていたから、農業はもっと前からかな。

ー Q2:栽培作物
漬物用の野菜をメインに作っている。シソ、大根、白菜、かぶら…など。シソは自分で漬物に使う以外にも欲しいという声が多いので、半分ほどは生でも出荷している。

ー Q3:好きな野菜の好きな食べ方
保存食は、ひと手間かけたらいろんな食べ方ができる。たとえばタクワンは、水に半日ほど浸けて塩出しして炊き込むことで、ぜいたく煮と呼ばれる煮物が作れる。やってみてほしい。

ー Q4:気になる農機具
乗用の移植機。今は全部手作業なので、機械があったら助かるなぁ。

ー Q5:尊敬している農家さん
農家じゃないんやけど、京都にある出町ふたばっていう老舗の和菓子屋さん。全国からお客さんも来るし、近所のおばちゃんたちも3時のおやつに気軽に買いに来る。そんな両面を持っているのが理想で、自分の漬物もそうあったらいいなと思っている。