ベジタブル系クラフトバーガーは 予想以上にボリューム満点!
地産地消をテーマにして、人気の立ち寄りスポットとなっている道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢の「FARM CIRCUS」。4月には初の音楽フェス『KOBE SONO SONO』の開催も発表されて、ますます注目度の上がる道の駅だが、もう一つ、決して素通りできないショップがある。
それが「よりみちバーガー」!
以前はベーカリーカフェとして営業していたスペースに、2022年6月オープン。
店内調理にこだわったこちらのクラフトバーガーのウリは、なんと地元野菜をふんだんに使うこと。肉を前面に押し出すクラフトバーガーの多い中、地元の野菜が集まる「FARM CIRCUS」ならではのバーガーを提供しているのだ。
おなじみの洋館風建築がそびえる園内。地元食材が揃うマーケットと食堂やカフェの入った「FARM CIRCUS」は手前左側。駐車場すぐそば。
遊園地「神戸おとぎの国」もありますが、本日の目当てはバーガーだ。
お店で手づくりの牛肉100%パティにトマト、玉ねぎ、紫キャベツを挟んだ「よりみちバーガー」が看板メニュー。最後のバンズを乗せる前に撮らせていただいた。
肉を上回る野菜のボリューム…これが驚くほどの満腹感をもたらす。味付けのベースは地元の池本醤油。よりみちバーガーは単品1000円。
さらに季節の野菜を使った「シーズナブルバーガー」もアリ。取材に伺ったこの日は、地元が誇る冬の特産品・ちぢみほうれん草のバーガーだった。
それがこちら。野菜を引き立たせつつバーガーになじませるために、使う野菜ごとにソースを変えながら提供しているのだそう。なお、この日はちぢみほうれん草にはブロッコリーのソース。
シーズナブルバーガーは単品1,200円、ポテトとセットで1,500円。そしてお気づきですか? 付け合せのポテトにブロッコリーやサツマイモ、オニオンまで入っていることを。野菜バーベキューといえそうなゼータクさ。
メニューの開発を一手に引き受けているのが料理長の白井清治さんだ。
「ハンバーガーって工程はシンプルですけど、すごく奥深くてソースなどの組み合わせによっても全然変わるもの。洋風、和風、アジア風どの方向の味付けにもできますし。シーズナブルバーガーはだいたい1か月ごとにメニューを変えながら、毎回、野菜にあわせて試行錯誤しながらソースも開発しています」。
まだ開店から1年経っていないわけで、シーズナブルバーガーは毎回が新作発表のようなもの。これまでにも照り焼き風に焼いた大根を使ったり、イチジクや柿を使ってみたり!
メニューが替わるたびに通ってくるファンがいるというのもうなずける話。だって、こんなクラフトバーガー、なかなかないよ。
…ということで、特別に春から登場予定のシーズナブルバーガーも披露いただいた。
おわかりでしょうか……菜の花だ!
すでにこの状態でうまそうすぎ!
菜の花の緑がまぶしい。春が待ち遠しい。なお、こちらのソースもまた特別。がその答え合わせは実食ください。
神戸ではあまり見かけないクラフトビールの品揃えも白井さんのこだわり。
15時以降はフレンチトースト700円も販売。オーブンを活かした魔性のスイーツ。バーガーとセットでいったら、晩ごはん抜きでOK!
店のささやかな茅葺きは、北区を拠点に活躍する「KUSAKANMURI」によるもの。
「野菜をたくさん使うと結構ボリュームが出るんです。食べごたえはあるけど、罪悪感が少ないのもいいところかも(笑)」と白井料理長。これからのシーズナブルバーガーにも期待大だ。
よりみちバーガー
●北区大沢町上大沢2150
道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢 FARM CIRCUS内
営業時間:土日祝月10~17時(ラストオーダー16時半) 火~金曜休
電話:078-954-1940
https://fruit-flowerpark.jp/yorimitibg/
文:竹内厚
写真:岩本順平